弁護士による高次脳機能障害相談ナビ

交通事故による後遺障害等級認定・損害賠償請求

弁護士法人 みお綜合法律事務所

  1. トップページ
  2. 自賠責保険の後遺障害等級認定

自賠責保険の後遺障害等級認定

自賠責保険の認定の重要性

自賠責保険の後遺障害等級認定と、裁判所における後遺障害等級認定とは異なる手続きとなります。しかし、後で説明するように、裁判所は、自賠責保険で認定された後遺障害等級をもとに損害額を算定する傾向にあります。そのため、自賠責保険の被害者請求において、適正な後遺障害等級の認定を得るためには、専門的知識を備えた弁護士の指導のもと準備することが重要です。また、すでに自賠責保険の事前認定や被害者請求において、後遺障害等級が認定されている場合には、等級認定が適正であるかどうかについて、専門的知識を備えた弁護士に相談の上、必要であれば異議申立ての手続をする必要があります。

自賠責保険の判断基準
頭部外傷
事故によって頭部に外傷を負っているかどうか。
意識障害
頭部外傷後に以下の程度の意識障害があったこと。  
  1. ア.半昏睡ないし昏睡で開眼・応答しない状態が少なくとも6時間以上
  2. イ.軽度意識障害が少なくとも1週間以上
画像所見
初診時の脳外傷が明らかで、少なくとも、3ヶ月以内に脳室拡大・脳萎縮が確認できること。なお、最近は画像所見が得られない、軽度脳損傷(MTBI)が問題となっており、MTBIについては裁判で争うしか方法がないようです。
高次脳機能障害特有の症状と各種テスト
失語であれば失語症の検査、注意障害であれば注意障害の内容に応じた個別の検査(選択的注意についてかな拾いテストなど注力の種類に応じてテストが変わります)など必要な検査を受けていただき、高次脳機能障害特有の症状を立証する必要があります(必要なテストの漏れがないかは弁護士がチェックします)。なお、感情コントロールなどの情動の障害については、普段身近に接しているご家族の方が体験したエピソードが頼りとなりますので、何かあったらメモを取ることが極めて重要な作業となります。
後遺障害等級の概要
等級後遺障害
別表第一1級1号神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、常に介護を要するもの
別表第一2級1号神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、随時介護を要するもの
別表第二3級3号 神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、終身労務に服することができないもの
別表第二5級2号神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、特に軽易な労務以外の労務に服することができないもの
別表第二7級4号神経系統の機能又は精神に障害を残し、軽易な労務以外の労務に服することができないもの
別表第二9級10号神経系統の機能又は精神に障害を残し、服することができる労務が相当な程度に限定されるもの
後遺障害等級認定に必要となる資料
介護の必要性について 「常時介護」「随時介護」のどちらが必要か?

高次脳機能障害のような、重度の後遺障害を負ってしまった被害者には、ご家族などによる介護が必要となる場合があります。その場合、「常時介護」と「随時介護」のどちらが必要かを判断する必要がありますが、常時介護と随時介護との違いは、程度問題で明確に区別することはできません。

したがって、上記の認定資料をもとに総合的に判断して、常時介護か随時介護で足りるのかを判断していくことになります。そのため、「日常生活状況報告書」の質問に形式的にチェックをするのみでなく、「陳述書」を添付して、被害者ご本人の日常生活状況をより具体的かつ詳細に主張することが必要となります。

当事務所では、被害者のご家族から被害者ご本人の日常生活状況と、それを支えるご家族の困難について、詳細に聴き取りを行ったうえで陳述書を作成し、適正な自賠責等級の獲得を目指します。なお、自賠責保険上では、1級と2級にしか介護が認められないことになっていますが、裁判では、後述のとおり3級や5級でも介護料が認定された判例がありますので、問題となっているエピソードや、介護や見守りが必要な事実を、きめ細かくピックアップしていく必要があります。